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2007年3月21日 (水)

戦場の観音さま(1)

今一度、慰安婦考。

慰安婦さんって英語では、”COMFORT WOMEN"とか "SEX SLAVE"とかって表記されてる。お気の毒に、コリアン元慰安婦の彼女らは自ら”奴隷(性)”として世界に認知されたいらしい。
不思議だね、絶対、慰安婦の方がカッコいいのに。。。そしたら、心から感謝しちゃう。謝罪じゃないヨ。日本人と朝鮮人の慰安婦さんたち、負けちゃったけど日本の兵隊さん、慰めてくれて「アリガトネ」って。

しかし政治的な裏工作があるとはいえ、なんでこんな戦場売春婦ごときで、アメリカメディアまでもが目の色変えて馬鹿げた論陣を張るのか。我が国は情けなくも、応対にタジタジである。非難案の決議は、安倍首相の訪米を待ってということらしいが、あんな記事、まともに扱う読者がアメリカにそんなにいるのか〜?不思議で仕方がない。

戦場での敵国婦女子への無差別レィ〜プを問題視するならまだしも、関与はどうであれ日本軍が自前の専用売春組織を利用していたというのは、むしろ国家として誇るべきことではないのかなあ〜。余りのしらじらしさにつらつら考えてたら、もしかして売春の捉え方に宗教的モラル的にお国事情が異なるのでは、、と、ハタと思い当たった!

おもしろい年表を見つけた。
『遊女、遊郭年表』

スゴイね。マグダラのマリアや、お釈迦さまに荘園を寄進した高級娼婦アンバパーリ、やっぱり娼婦は最古の高給取りの職業婦人だ。
神殿や神社においては必ず、技能芸に通じた神に仕える巫女らがいて祭司のさまざまなお手伝いをして働いていた。そして、その中でも、本来の一番大切なお仕事は、”聖行為”!!〜つまり、巫女らは神に芸能を捧げることによって、神々といわゆるメンタルな性交をし、そこで得たパワーを実際の性行為を通じて人間に授けるパイプ役だったのだ。

天の岩戸開きでのアマノウズメノミコトの役柄は、まさにそれを暗喩しているのだろう。彼女は日本神話における元祖巫女さま、芸能の神さまナリ。踊りながら神懸かり(一種トランス状態)になって人々を魅惑する。そして歓喜や興奮が頂点に達した時、天の岩戸が開き、人々はそこで神と邂合した....!!

性的興奮にでも使われるエクスタシーとは本来、神と合体した時の忘我、脱魂状態を指した。神殿娼婦、神聖結婚という言葉も残っている。しかし、神聖結婚、、神の前で神殿娼婦(巫女)と神聖結婚という恩恵に預かれたのは、当然といえば、当然のことであるが、祭司や神主、王という、ごく少数の特権支配階級のみであった。これが、売春の原初的ひな型。公けで語ることはタブーではあるが暗黙の、神人隔絶型の世界の宗教に共通した事実である。

娼婦や売春の歴史といえば、本来スケベな男の目を通してか、もしくはヒステリー気味のフェミ女、差別と一緒くたに語る左撒き系なものが多いが、どんな解釈されようがこの秘史のタブーに触れない限り、娼婦の発生起源を説明するのは不可能だと思う。
だって、売春が本来、資本ゼロで誰でもできる安易な未開な時代の産物だったなら、わざわざ買う必要はないでしょ...?襲えばいいんだし、獣のように。タダでできる、ラッキー?

そう、需要はいつの時代にもあった。暴力&レイ〜プが現在でも悩ましき犯罪であるように、性風俗は人間の根源的欲望を基盤としている。しかし、未開で無法な時代には、供給はあっても売買は成立しない。もちろん、需要があっても成立しない。需要と供給が存在し、かつ、それが金銭的対価を伴う売買として成立するには、法を遵守する人間と秩序の安定が、絶対条件なのだ。

ーならば、古代における売春の成立を、秩序と神の法が存在する、神殿という限定された聖域をもって嚆矢とするのがずっと自然だろ...?また逆説的にいえば、この根源的なる欲望を自ら制御する能力の可否が、神が人間と獣(人間未満)を隔てる最初の条件でもあったろう。つまり、

〜『襲うなかれ!!(獣のように)』〜

”性行為”は密室の神の御前における男女の尊い行為であり、神聖な”聖行為”であったということだ。

では、高級娼婦とは何か?
神殿娼婦、巫女の中でも、より芸技能に秀でたものはより強力なパワーを授与できる。そんな生え抜きシャーマンが、アマノウズメ、マグダラのマリアのような高級娼婦として、祭司や王に愛でられたのだろう。

さらに興味深いのは、この”聖行為”がどのように、聖から俗へ解き放たれたか、、である。
いわば、一種の聖から俗への規制緩和だね。また、それがどのようにして単なる”性行為”として巷間に定着し、”聖”なる部分は奥にやられ、しもじもの世界で大衆化されていったのか?

この誘因は、西洋と我が国では決定的な違いはあれど、どちらもやはり何かしらの戦さや戦争、権力争いという外部ファクターによって、社会の枠組みに大きなパラダムシフトが生じたことによって説明できるのだ。

時代時代の特権階級=支配層の変化とともに生じる、新秩序。それは、近代の農業社会>産業化>金融という社会構成のシフトと、現在のグローバル化の時代を生きるわたしたちとも重なる部分が多様にある。

結論からいえば、支配層はインドのカーストのようなヒエラルキーにおいて、[僧侶>王侯貴族~武士>商人(資本家)]と移り変わってきた。同時に人々は、[宗教の感化力>武力のよる脅し>法による縛り]によって、行動を支配される。この新秩序とそれによってもたらされる民の行動原理が絡み合って、時代が作られてきたようだ。

かつての神殿という"聖行為”が行われていた聖域が外的要因によって俗界に解き放たれ、それがまた俗世界においても"疑似聖域"として、水たまりのようにところどころに点在していく。これらは生き物のように拡大したり縮小したり分裂したり統合したりして、その都度、性行為が聖行為にも、単なる経済行為にも、背徳行為にもなったりしたのである。(to be continued....)

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